研究者、経営者になる。/ 谷垣吉彦

2025年8月9日土曜日

ノンフィクション

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武田薬品工業で抗癌薬研究開発部門の日本サイトのトップを務めていた三宅洋氏が2017年に創薬ベンチャー「Chordia Therapeutics株式会社」を設立し、代表取締役社長・CEOに転身したときの実話に基づくドキュメンタリーです。

2017年に武田薬品で行われた組織再編は、国内の研究開発体制を根本から変えるもので、日本の研究者は1/3にまで削減されたそうです。
その波にのまれるように、三宅氏がトップを務めていた癌創薬ユニットも解散させられてしまい、その時、三宅氏は起業を決意します。
起業にあたって、武田薬品が持っていた癌創薬の4つのパイプライン(開発シーズ)を譲り受けたり、起業に必要な信頼できる専門家を武田薬品から紹介してもらっている点は、一般的な起業からするとかなり有利だったのではないかと思いますが、それでも経営者としての慣れない仕事に奮闘するさまは、読んでいてひしひしと伝わってきます。

日本の企業では通常、ある事柄を確認してから次のステップに進むというやり方をします。その最初のステップで想定通りの結果がでなければ、次のステップには進まない。安全性を求めるなら、その方が合理的です。
それに対して三宅氏は、「でも、求めるのがスピードなら、リスクを評価した上で2つ同時に走らせるのもありだと私は思っています。1つ目の結果を確認する前に、もう一つもスタートするのです。」と語ります。
単純な話だが、そのほうが時間を節約できるのは確かだからだと。

日本にイノベーションをもたらすと期待されている創薬ベンチャーに興味をお持ちの方におススメします。

発売早々、業界・関係者が注目!
★医薬品科学
★創薬科学
★科学史・科学者
Amazon.com ランキング3部門でベストセラー1位を獲得!

世界を変えるのは、研究者たちの勇気ある一歩だ。

研究者のキャリアパスに、起業という選択肢を。

本書は、日本の創薬ベンチャー界に新風を吹き込んだ一人の研究者の軌跡を綴ったビジネスドキュメントです。
国内大手製薬企業でのキャリアから一転、組織再編を機に自らの創薬ベンチャーを立ち上げるまでの決断と、その後の挑戦の日々を描いています。

・研究者から経営者への転身
・理想と現実の狭間での葛藤
・資金調達から人材確保
・上場への挑戦とその挫折
・そして、再起から現在まで

それらをリアルに伝えると同時に、
日本におけるバイオベンチャーの将来性や可能性についても伝えています。

製薬業界に身を置く人にとって、
現在業界内で起こっている世界的な構造的変化は
自身のキャリアを考えるターニングポイントになっています。
その選択肢のひとつとして、
ぜひ起業を考えてみてほしいという願いがこもった1冊です。
(amazonより抜粋して引用)

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関東在住で、医療関係の事務に携わっています。
家事・育児と、遠隔地で一人暮らしをする80歳代の母の健康状態にも目を配りつつ生活しています。
医療・医薬に関する一般向けの本、母のための老人施設・介護の本、私が興味を持つ科学、音楽、歴史に関する本、時事解説本、小説など、年間100冊程度読んでいます。
私が実際に読んでぜひ皆様におすすめしたいと思った本やその関連情報をこのブログで発信していきます。

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