サイバースペースの地政学 /小宮山功一朗 , 小泉悠

2025年2月8日土曜日

ノンフィクション

t f B! P L

サイバーセキュリティの専門家と軍事・安全保障の専門家がタッグを組み、サイバー空間を支える現場を訪ね、現物を取材し、サイバー空間の実態とその危うさに迫るルポルタージュです。

電脳空間クラウドなどと呼ばれるつかみどころのないサイバースペースは、つまるところ「データセンター」という実体を伴うと、著者らは説明します。
データセンターとは、サーバーなどのICT機器を正常に稼働させるための設備(電源、空調など)を収容する堅牢な建物を指します。

著者らはまず、千葉ニュータウンを訪れます。そこは、もともとベッドタウンとして開発された街ですが、未利用だった空き地に、バブル期から金融機関やT企業が、さらに2020年以降はグーグルやアマゾンのような外資系巨大テックカンパニーなどが、数多くのデータセンターを建設しているそうです。
現在、国際通信の99%は海底ケーブルを通じてやり取りされていますが、その海底ケーブルは民間企業が引いた商業施設であるため、国家の防衛政策上も、国際法上も、十分な保護の対象となっていない「危なっかしい」状況にあると著者は懸念します。
海底ケーブルを破壊・切断することは容易である一方、修理・復旧するためには特殊な船舶・技術と長い時間を要することから、西側諸国は海底ケーブルの監視や強靭化に本腰を入れ始めたそうです。

目に見えないサイバースペースの実態と危うさを具体的にイメージしたい方におススメします。

サイバーセキュリティと軍事のプロによる渾身の現場ルポ
サイバー空間から見た世界像

「千葉や北海道に、なぜ巨大データセンターが続々建つのか?」
「世界のインターネットは574本の海底ケーブルに依存!?」
「ロシア秘密海中工作部隊の真の狙いとは?」
「日本が守るべきサイバー世界の要衝とは?」
インターネット上に広がる「サイバー空間」とはそもそもいかなるもので、世界はどのように繋がっているのか? 
その手触りを求めてサイバーセキュリティと軍事のプロが向かった先は、千葉に林立する巨大データセンター、日本サイバー史の重要地点・長崎、人知れず活躍する海底ケーブル船、北の大地のAIデータ拠点、そしてロシアの隣国エストニア。
情報インフラと安全保障の要でありながら実態の見えにくいサイバー空間の「可視化」に、気鋭の研究者二人が大胆に挑んだ渾身の現場ルポ。
(amazonより抜粋して引用)

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関東在住で、医療関係の事務に携わっています。
家事・育児と、遠隔地で一人暮らしをする80歳代の母の健康状態にも目を配りつつ生活しています。
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