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習近平国家主席の戦略ブレーンと言われる中国国防大学教授(上級大佐)の劉明福氏が、人民解放軍を世界一流の軍隊にするための戦略や台湾統一に向けたシナリオを説きます。
日本に住み、西側諸国の視点で見たニュース報道に馴染んでいる私にとっては、中国の視点で語られる世界観に驚かされます。私の印象に残った劉明福氏の見解と主張の一部を以下にご紹介します。
【台湾統一】
- 米国は70年以上にわたって中国の内政に干渉し、中国の統一を妨害している。これは世界史において唯一無二の事例であり、習近平時代に必ず終わらせることになる。
- 米国の南北戦争では62万人が犠牲になった。中国が台湾を攻撃するならば、当時の北部が南部を打ちのめしたこの先例を参考にする。しかし、我々は犠牲者を出さないよりスマートな方法を採用するだろう。
【米国のアジア戦略】
- 米国は、日本と中国を互いに戦わせ、両国を共倒れさせ、日本を長期的にコントロールするとともに中国を封じ込めようとしている。そうすれば、米国は覇権を維持することができる。
- 米国にとっての理想は、北東で日本が、南西でインドがそれぞれ中国と交戦することである。
【封じ込めに対する中国の対抗措置】
- 中国を封じ込めようとする勢力は、中国が発展すればするほど、中国に対する西側化、分裂化、弱体化の戦略を強めようとするだろう。これは、中華民族が偉大なる復興を遂げる上で避けて通れない関門である。
- 現在、4つの海域(黄海、東シナ海、台湾海峡、南シナ海)で、米国や日本は中国に対して、戦略的包囲と封じ込めを強めている。中国は、有力な報復措置を取り、断固とした闘争を実行し、中国の領土、主権、海洋の権益を守る必要がある。
- マレー半島 と スマトラ島 ( インドネシア )を隔てる マラッカ海峡を、米国はいつでも抑え込み、石油をはじめとする海上物流を遮断することによって中国を窒息させることができる。
- 19世紀末以来、英国はチベット侵略戦争を策動してチベット問題を創出し、米国はそれを利用して中国を包囲し、孤立させようとしている。
- 新疆ウイグル自治区では、社会の動乱と国家分裂を狙ってテロ活動がエスカレートしている。テロに対しては手段を択ばず、断固叩きのめす。
- 中国は100年以上にわたり、同胞が蹂躙される悲惨な歴史を経験してきた。国家の主権と領土の一体性を守り、国家分裂を絶対に容認しないことは、共産党と人民軍が歴史と人民に誓った重い約束なのだ。
【米国の覇権主義への対抗】
- 強大な軍事力に支えられた米国の覇権主義が世界平和の最大の脅威となっている。米国は世界中で制裁を発動できるが、世界中で多くの戦争を起こし甚大な災難をもたらした米国に対し、誰が制裁できるのか?
- 中国は、植民地主義、拡張主義、覇権主義のいずれとも異なる、国家の安全と世界平和を守るための世界一流の軍隊を目指す。
- 米国と中国は平和協定を制定し、その中には、①不戦、②核兵器の不使用、③軍事同盟を結ばない、④軍事的包囲網で封じ込めない、⑤冷戦をしない、⑥内政干渉をしない、の6点を盛り込むべきである。
【人民解放軍の海外進出】
- 近代の世界大国は例外なく海洋強国であり海洋を支配した。中華民族は、15世紀に鄭和が西側諸国より早く大航海を果たしているが、世界を植民地化せず、また、覇権を握ろうとする拡張的な野心がなかったため、海洋強国になれなかった。
- 中国の軍事力が海外進出する目的は、決して侵略や拡張ではなく覇権の追求でもない。中国の利益を死守し、中国国民を保護し、地域と世界の平和を守ることが目的なのだ。
- 米国の海外軍事基地は、世界80の国と地域に750ヵ所あり、その目的は米国の覇権的地位を守ることである。解放軍の海外進出は、地政学的な要衝を独占的に支配する米国のような覇権型ではなく防御型の配置であり、将来的にも米国の海外軍事基地の数を超えることはない。
習近平に最も近いブレーンが明かす、具体的かつリアルな台湾統一のシナリオ。
本書の著者は中国国防大学教授(上級大佐)で、中国軍人の中でもタカ派として知られている劉明福氏。
2010年、中国が世界一の国家になるための構想を綴った著書『中国の夢』が国内でベストセラーとなり、その文言は2012年に発足した習近平政権の政治スローガンにも採用された。
ここから分かるように、劉氏は習政権の政策決定に大きな影響を与えるブレーンだ。
政権の看板政策である「反腐敗キャンペーン」についても、早期から軍幹部の汚職事件に関する報告書を作成するなど、理論的支柱の役割を果たした。
本書は『中国の夢』の続編として、2020年に中国で出版された。
人民解放軍を世界一流の軍隊にするための戦略を綴ったものだが、台湾統一のシナリオなど中国の安全保障戦略の機微に触れる部分は、掲載の許可が下りずに大幅削除となっていた。
今回、監訳者の峯村健司氏、訳者の加藤嘉一氏は削除された部分を含む完全版原稿を入手。
劉氏から編集権、出版権を預かったうえで日本語版の刊行が実現した。
では、世界初公開となる台湾統一シナリオとはどのようなものか。
劉氏は本書で、1861年に米国で起こった「南北戦争」を引き合いに、次のように書いている。
〈南北戦争の目的は、国家統一を守り、分裂に反対して封じ込めることであった、米国の南北戦争は性質上「米国統一戦争」と言ってもいいだろう。中国が台頭する過程においても、分裂に反対し、分裂を抑え込み、国家の統一を守るという課題を抱えている。将来、台湾海峡において、中国は「中国統一戦争」を戦わなければならなくなるかもしれない。〉
したがって、米国の「統一戦争」を研究することは、中国統一戦争への準備として意義があることなのだ。
第5章「反台湾独立から祖国の完全統一へ」では、北軍がどのように国際世論を味方につけたのか、戦略面で南軍をどう攻略したのか――南北戦争の歴史が細かく分析され、そのうえで台湾統一実現に向けた衝撃の戦略と戦術が明かされている。
中国の〝本音〟を知るための必読書。
本書の著者は中国国防大学教授(上級大佐)で、中国軍人の中でもタカ派として知られている劉明福氏。
2010年、中国が世界一の国家になるための構想を綴った著書『中国の夢』が国内でベストセラーとなり、その文言は2012年に発足した習近平政権の政治スローガンにも採用された。
ここから分かるように、劉氏は習政権の政策決定に大きな影響を与えるブレーンだ。
政権の看板政策である「反腐敗キャンペーン」についても、早期から軍幹部の汚職事件に関する報告書を作成するなど、理論的支柱の役割を果たした。
本書は『中国の夢』の続編として、2020年に中国で出版された。
人民解放軍を世界一流の軍隊にするための戦略を綴ったものだが、台湾統一のシナリオなど中国の安全保障戦略の機微に触れる部分は、掲載の許可が下りずに大幅削除となっていた。
今回、監訳者の峯村健司氏、訳者の加藤嘉一氏は削除された部分を含む完全版原稿を入手。
劉氏から編集権、出版権を預かったうえで日本語版の刊行が実現した。
では、世界初公開となる台湾統一シナリオとはどのようなものか。
劉氏は本書で、1861年に米国で起こった「南北戦争」を引き合いに、次のように書いている。
〈南北戦争の目的は、国家統一を守り、分裂に反対して封じ込めることであった、米国の南北戦争は性質上「米国統一戦争」と言ってもいいだろう。中国が台頭する過程においても、分裂に反対し、分裂を抑え込み、国家の統一を守るという課題を抱えている。将来、台湾海峡において、中国は「中国統一戦争」を戦わなければならなくなるかもしれない。〉
したがって、米国の「統一戦争」を研究することは、中国統一戦争への準備として意義があることなのだ。
第5章「反台湾独立から祖国の完全統一へ」では、北軍がどのように国際世論を味方につけたのか、戦略面で南軍をどう攻略したのか――南北戦争の歴史が細かく分析され、そのうえで台湾統一実現に向けた衝撃の戦略と戦術が明かされている。
中国の〝本音〟を知るための必読書。
(amazonより抜粋して引用)

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