華岡青洲の妻  / 有吉佐和子

2024年5月6日月曜日

医療・医薬 小説

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19世紀初頭、世界で初めて全身麻酔による乳癌の手術を成功させた紀州(和歌山)の医師・華岡青洲と、妻・加恵(かえ)、母・於継(おつぎ)の物語です。

医学関係者の中で知られるだけであった華岡青洲の名前は、この作品の大ヒットにより広く一般に認知されたと言われています。
欧米より約40年早く全身麻酔の方法を開発し、しかも実際に手術を成功させたのは確かにすごいですよね。

その世界初の全身麻酔薬を開発するため、青洲は犬猫を使った動物実験から始め、やがて母と妻の体を使った人体実験を繰り返します。
ここで作者は、麻酔薬の開発物語はやや端に置き、青洲を巡って家庭内で繰り広げられる母と妻との「嫁姑対立」をどっかり中心に据えて鬼気迫る筆致で描きます。
例えば、「誰が見ても実の親と娘のように睦みあい、労りあっているとしか思われない仲で、言葉にも動作にも現れない敵意はいよいよ研ぎ澄まされていった。」な~んて、怖いでしょう?
医学の大発明嫁姑の確執、今読んでも十分に新鮮です。

美談の裏で静かに燃え上がる嫁姑の争いに興味がある方、おススメします。

江戸後期、世界で初めて全身麻酔による手術に挑んだ紀州の名医青洲。
一人の天才外科医を巡る嫁姑の凄まじい愛の争奪。
テレビドラマ化、舞台化の定番、人気不動の一冊。
世界最初の全身麻酔による乳癌手術に成功し、漢方から蘭医学への過渡期に新時代を開いた紀州の外科医華岡青洲。
その不朽の業績の陰には、麻酔剤「通仙散」を完成させるために進んで自らを人体実験に捧げた妻と母とがあった――
美談の裏にくりひろげられる、青洲の愛を争う嫁と姑、二人の女の激越な葛藤を、封建社会における「家」と女とのつながりの中で浮彫りにした女流文学賞受賞の力作。
(amazonより抜粋して引用)

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関東在住で、医療関係の事務に携わっています。
家事・育児と、遠隔地で一人暮らしをする80歳代の母の健康状態にも目を配りつつ生活しています。
医療・医薬に関する一般向けの本、母のための老人施設・介護の本、私が興味を持つ科学、音楽、歴史に関する本、時事解説本、小説など、年間100冊程度読んでいます。
私が実際に読んでぜひ皆様におすすめしたいと思った本やその関連情報をこのブログで発信していきます。

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