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現代アラブ文学とパレスチナ問題を専門とする岡真理教授が、2023年10月7日のハマスによるイスラエルへの越境襲撃後の報道で主流メディアが報じない、パレスチナ問題の本質を説明しようとする本です。
著者は、主流メディアの報道が「テロ集団『ハマス』がユダヤ人に対する憎しみに駆られてテロを行い、テロに見舞われたイスラエルが、自衛権の行使としてテロ集団殲滅を目指して報復しているというような形で、出来事の限定的な一部分のみにスポットを当てて、それを『暴力の連鎖』『憎しみの連鎖』といった言葉でまとめている」ことを、問題視します。問題の根源は、イスラエルという国家が入植者(イスラエル市民)による植民地国家であり、パレスチナ人に対する差別と民族浄化を是認する国家であることだと、著者は強く訴えかけます。
私が興味を持った、著者による解説と主張の一部を紹介します。
- ヨルダン川西岸地区は「パレスチナ自治区」と呼ばれているが、その実態は植民地であり、イスラエルはパレスチナ人の土地を奪い入植地を造ってユダヤ系市民を入植させている。
- 西岸地区では、2023年1月~6月の半年間に600件もの入植者による暴力が起きているが、自治政府(ファタハ)はイスラエルの下請け組織になっているため、パレスチナ人による抗議は自治政府によって取り締まられている。
- ガザ地区にも入植地があったが、2005年には全入植地が撤退(入植者の多くは西岸地区に再入植)し、ガザ地区は2007年から完全封鎖されている。
- ガザ地区では2007年以降、人も物資もイスラエルが許可したものしか出入りできないという、国際法違反の状態が続いており、更にこれまで16年間に4回の大規模な軍事攻撃が行われ、ガザは既に人為的に創られた人道危機状態にあった。
- ホロコーストを経験したユダヤ民族が、イスラエルを建国して以後、パレスチナ人に対してホロコーストと同じジェノサイド(大量殺戮)を行っていることを世界の人々は知るべきである。
- 主流メディアは報道しないが、ハマスは2023年10月7日の越境攻撃により、ガザ周辺のイスラエルの12の軍事施設を占領した。民間人を犠牲にしたことは許されないことであり戦争犯罪として裁かれるべきだが、占領下にある者が占領から解放されるために占領軍に対して武力を用いて抵抗することは、国際法上認められた正当な権利なのだから、これらは区別して論じなければならない。
- ハマスの越境攻撃はあくまでも正当な権利行使を意図したものであった点に言及しないのは、報道としてバランスを欠いている。
- 上記のようなイスラエルの本質的な問題に触れず、2023年のハマスによる民間人への攻撃とそれに対するイスラエルの報復措置という表面的な説明に終始する主流メディアの報道は、結果としてイスラエルの狙い通りのものである。
- 今、ガザ地区で起きていることはジェノサイドであり、歴史的文脈を捨象した報道は、ジェノサイドに加担することにほかならない。
イスラエルとパレスチナの過去と現在に興味をお持ちの方、世界の平和を願う全ての方におススメします。
斎藤幸平さん推薦「『この問題は難しい』は沈黙の言い訳にはもはやならない。本書以降、沈黙は加担である」
永井玲衣さん推薦「すさまじい本だ。とてもわかりやすいので、何から学べばと立ち尽くしている人に読んでほしい」
【反響続々!】
書評「朝日新聞」三牧聖子氏評「惨劇の真因を歴史的文脈で解く」(2024/2/10)
書評「東京新聞」いとうせいこう氏評「政治思想による執拗な暴力」(2024/2/25)
著者インタビュー『週刊文春』「著者は語る」(2024/3/14号)
著者インタビュー「AERA」「ガザ・パレスチナ問題を受け緊急出版された一冊」(2024/2/24)
ほか書評・紹介多数
【緊急出版!】パレスチナ問題は決して〝難しく〟ない。
歴史的文脈と問題の本質がわかる「まず、ここから」の一冊】
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【緊急出版!】パレスチナ問題は決して〝難しく〟ない。
歴史的文脈と問題の本質がわかる「まず、ここから」の一冊】
(amazonより抜粋して引用)

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