終の盟約 / 楡周平

2024年2月6日火曜日

小説

t f B! P L

認知症と命の尊厳をテーマとした楡周平氏の2020年発刊の問題作です。

内科医の輝彦妻の慶子は、元医師であった輝彦の父と二世帯住宅に住んでいます。
慶子は、 82歳で 妻に先立たれた義父の食事の世話をしつつ、ジムや乗馬など楽しみながら暮らしていました。
しかしある日、義父はむき出しの陰茎を握りしめながら、入浴中の慶子を覗き見ます。
慶子の悲鳴を聞いた輝彦が義父を追ってアトリエに行くと、そこには慶子の性交を描いた絵画が多数散乱していたのでした。
父の認知症を確信した輝彦は、父の事前指示書に従って父の旧友が経営する病院に入院させますが、父はその後ほどなく心不全で亡くなります。
事前指示書とは、自身が判断できなくなった場合に備えどのような 医療処置を受けたいか/受けたくないかを書き残す書面です。
認知症、尊厳死、延命措置に関する本人と家族の意向の乖離など、考えさせられる小説です。
今後ますます増加が予想される認知症に対して私たちはどのように向き合うべきか、関心のある方におススメの小説です。
認知症介護、終末医療、財産分与争い。
それは明日、あなたの身に降りかかるかもしれない。
人生の果てに必ず訪れることになる光景を、確かにこの作品で私は見た。
書評家 杉江松恋(解説より)

内科医の輝彦は妻の絶叫で目覚めた。
父の久が風呂場を覗いていたと言うのだ。
不可思議な言動から父の認知症を確信した輝彦は、元医者の久が作成していた事前指示書に従って旧友が経営する病院に入院させるが、ほどなく亡くなってしまう。
あまりの急さに呆然とする家族だったが、そこにはある盟約が隠されていた。
家族が、あなたが、認知症になったらどうする?
命の尊厳と向き合う傑作長編。
(amazonより抜粋して引用)

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関東在住で、医療関係の事務に携わっています。
家事・育児と、遠隔地で一人暮らしをする80歳代の母の健康状態にも目を配りつつ生活しています。
医療・医薬に関する一般向けの本、母のための老人施設・介護の本、私が興味を持つ科学、音楽、歴史に関する本、時事解説本、小説など、年間100冊程度読んでいます。
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