13歳からの地政学: カイゾクとの地球儀航海 / 田中孝幸

2024年1月15日月曜日

ノンフィクション

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世界40カ国以上の取材経験を持つ国際政治学者の著者が、「地政学」を通じて世界の国々の動向やその狙いをわかりやすく解説してくれる本です。

「13歳からの~」というタイトルですが、地政学に疎い私のような一般の大人にもかなり勉強になります。
私が特に「なるほど!」と感じた本書の一部をご紹介します。
  • 世界の貿易の9割以上が海を通って運ばれており、アメリカは毎年海軍の維持・増強のために10兆円以上を投じて、世界の船の行き来を仕切っている
  • 既に日本には外国人労働者が160万人以上いると言われており、今後日本人の労働者人口が減っていく分、外国人労働者はますます増加すると見込まれる。
  • 核兵器の威力を最大限に活かすには、①長期間潜水できる原子力潜水艦、②海中からミサイルを発射する技術、③潜水艦が隠れるための自国の縄張り内の深い海、の3つが必要。
  • 中国は上記③の要件に当てはまる海を持っていないので、南シナ海を自国の縄張りにするために人工島を作るなどの活動をして、周辺国とトラブルになっている。
  • 本人は自分を守るためだけにやっているつもりでも、周りの国からは攻撃的で危険なやつだと見られるようになる。ロシアがクリミア半島を奪ったり、中国が南シナ海の島々を取ろうとするのはそのような心理が働いているから。戦前の日本も同じだった。
  • 民主主義の利点は、暴動やギロチンがなくてもリーダーを代えられること。選挙の無い国では、負けるということは国民に殺されることだとリーダーは感じている。
  • 知識を増やすということは、騙されないように武装するということ。
  • アフリカが未だに貧しい原因は、大きく2つある。1つ目は、民族の分布を無視して国境線が引かれたために、1つの国の中で民族ごとにバラバラになろうとし、リーダーはそれを力づくで押さえ込んで自分の民族だけを優先する傾向があるから。2つ目は、ヨーロッパやアメリカの有力者が、アフリカが天然資源を売って儲けたお金を自国(ヨーロッパやアメリカ)に流すよう、アフリカの政治家にお金の持ち出しや浄化の協力をしているから。
基礎的な「地政学」を切り口として、複雑な世界情勢をスッキリと理解したい方におススメです。

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子どもも大人も知っておきたい「世界のしくみ」!
「地政学」がわかれば、歴史問題の本質/ニュースの裏側/国同士のかけひき…が見えてくる!
高校生・中学生の兄妹と年齢不詳の男「カイゾク」との会話を通じて、「地政学」が楽しくわかりやすく学べる一冊
(amazonより抜粋して引用)

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関東在住で、医療関係の事務に携わっています。
家事・育児と、遠隔地で一人暮らしをする80歳代の母の健康状態にも目を配りつつ生活しています。
医療・医薬に関する一般向けの本、母のための老人施設・介護の本、私が興味を持つ科学、音楽、歴史に関する本、時事解説本、小説など、年間100冊程度読んでいます。
私が実際に読んでぜひ皆様におすすめしたいと思った本やその関連情報をこのブログで発信していきます。

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