プーチンとロシア人 /木村汎

2023年12月25日月曜日

ノンフィクション

t f B! P L

2014年のロシアによるクリミア併合と2022年のウクライナ侵攻の中間にあたる2018年に発行された本です。

ロシア政治を専門とする学者である著者が、ロシアの国民性とプーチンの思考を分析します。
ロシア人は、広大な国土と120以上の民族を統率する「強い腕」に期待する傾向が強いため、 ツァー(帝政君主)、共産党書記長、大統領と、肩書は違うが単独の支配者を認め続けているといいます。
また、ロシアは世界に対し大きな劣等感を抱き、列強諸国はロシアに襲い掛かる機会を常にうかがっているのだという猜疑心が強く、「防衛力増強→軍事力誇示による威嚇→威嚇効果が薄れると軍事力行使」という流れを経て、結果として領土を拡大すると。
そして著者は、プーチンは人たらしの名人であり、狙った上司は必ず射落とす人物だと主張します。
エリツィンをたぶらかして権力の座に付き、その後はゴルバチョフやエリツィンの改革を逆方向に巻き戻そうとしているとも。
NATOの拡大に脅威を感じたというのは、プーチンの本心なのでしょうか??

交渉は闘争、交渉は戦争、交渉は武器。
ロシア人の国境観、領土観、戦争観は日本人とまったく異なる。
彼らには「固有の領土」という概念はない。
防衛的膨張主義―防衛の名目のもとに、結果においてはれっきとした膨張に終わる―に代表されるロシア人の本質を知らなければプーチンは解けない。
今後6年間、トータル24年、ロシアのトップに君臨する男は、どんなトリックで自国を実力以上に見せているか!
(amazonより抜粋して引用)

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関東在住で、医療関係の事務に携わっています。
家事・育児と、遠隔地で一人暮らしをする80歳代の母の健康状態にも目を配りつつ生活しています。
医療・医薬に関する一般向けの本、母のための老人施設・介護の本、私が興味を持つ科学、音楽、歴史に関する本、時事解説本、小説など、年間100冊程度読んでいます。
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