第一次世界大戦 / 木村靖二

2023年10月6日金曜日

ノンフィクション

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第一次世界大戦について、経緯、戦闘、結果、影響について、歴史学者の木村靖二氏が詳細に解説した本です。

オーストリア=ハンガリー帝国の皇位継承者がセルビア人に暗殺された「サラエボ事件」をきっかけに、オーストリア=ハンガリー政府とセルビア政府の関係が悪化し、軍事衝突が起きます。
当初は小規模かつ短期間の戦闘と予想されましたが、軍事同盟やそれぞれの思惑から周辺各国は少数の支配層が参戦を決め、更に、相互の意図の読み間違えや行き違いから戦闘が拡大します。
結果として、多数の国の国民を大きく巻き込む国家総力戦に発展してしまったと著者は解説します。
日本は連合国からの要請に応え、中国でのドイツ権益を引き継ぐ密約を結んで、地中海に海軍を派遣します。
この大戦では、戦車、飛行機、潜水艦が初めて実戦投入されました。
フランス・ドイツ間の西部戦線は塹壕戦となり、劣悪な環境の中でスペイン風邪が流行します。
終わってみれば、ドイツ・オーストリア等の同盟国側480万人フランス・イギリス・ロシア等の連合国側530万人の死者を出す未曾有の大量殺戮戦争となりました。
国家総力戦の名の下、民間人が大量に殺戮される20世紀型の戦争は、ここから始まってしまったんですね。
日本も参戦しているのですが、主戦場が遠い欧州であったこともあり、第二次世界大戦のように身近で語られることはあまりない第一次世界大戦について、知識を広げるきっかけになります。

一九一四年に勃発したバルカン戦争は、当初の誰もが予想しなかった経緯をたどり、ヨーロッパ戦争へ、そして世界大戦へと拡大する。
「短い二〇世紀」のはじまりであり現代史の画期となる第一次世界大戦である。
本書では、近年の研究を踏まえながら、その戦史的経過、技術的進展、社会的変遷を辿り、国際体制の変化、「帝国」から「国民国家」への移行、女性の社会進出、福祉国家化などをもたらしたこの出来事を考察する。
(amazonより抜粋して引用)

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関東在住で、医療関係の事務に携わっています。
家事・育児と、遠隔地で一人暮らしをする80歳代の母の健康状態にも目を配りつつ生活しています。
医療・医薬に関する一般向けの本、母のための老人施設・介護の本、私が興味を持つ科学、音楽、歴史に関する本、時事解説本、小説など、年間100冊程度読んでいます。
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