ゲノム編集を問う / 石井哲也

2023年10月31日火曜日

ノンフィクション

t f B! P L

生命の設計図である遺伝子を効率的に改変する「ゲノム編集」。この画期的技術のポイントとこれを食品や医療に実際に用いる際の課題について、バイオテクノロジーと社会の関係を専門分野とする著者が解説します。


ある生物のDNAに他の生物のDNAの一部を導入する「遺伝子組み換え」に対し、「ゲノム編集」の基本的な使い方は、指定した塩基配列のみを切断する酵素でDNAの所望の位置のみを破壊し、自然に修復されるのを待つのだそうです。

「ゲノム編集」は、他の生物のDNAを組み込んだわけではないから「遺伝子組み換え技術」より安全とされ、農作物、家畜、そして人の医療にも応用されようとしています。

著者は、有用性とリスクについて一般市民を交えて議論する必要性を訴えます。

この本が2017年に発行された後、2018年には中国で「ゲノム編集赤ちゃん」が誕生し、世界に衝撃を与えました。

また、2021年にはゲノム編集によりGABAの蓄積量を通常より約5倍高めたトマトの一般販売が日本国内で始まり、2023年には遺伝子に起因する難病の治療法として、米国で実用化まで目前のところまで来ているようです。

今後も、「ゲノム編集」の有用性とリスクについて、また、研究促進と規制の在り方について、一般市民として関心を持って注視していく必要がありそうです。

「ゲノム編集」とは一体何で、何が問題なのか。
狙った遺伝子を痕跡残さず改変できる技術が生命のありようをいま変えようとしている。
作物や家畜の品種改良、またヒトの医療におけるその可能性と課題を探り、革新技術にいかに向き合うべきかを真摯に問う。
規制と推進とで揺れる中、より良き未来のための対話が求められている。
(amazonより抜粋して引用)

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関東在住で、医療関係の事務に携わっています。
家事・育児と、遠隔地で一人暮らしをする80歳代の母の健康状態にも目を配りつつ生活しています。
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