破壊する創造者 / フランク・ライアン

2023年10月3日火曜日

ノンフィクション

t f B! P L

進化生物学者で医師でもある著者が、生物の進化におけるウィルスの役割について解き明かす本です。

2001年にヒトの全ゲノムが解析されましたが、タンパク質を合成するための機能性遺伝子はわずか2%弱であり、その他のDNAはまだ役割がわかっていないそうです。
そして、9%ほどは過去に人間に感染した古代のレトロウィルスが残していった配列なのだとか。
胎盤を作る機能もウィルスが持ち込んだ遺伝子によって獲得したと言われていますが、著者は、古代よりさまざまな生物とウイルスの間で遺伝子配列を相互に変化させ影響し合って進化してきたと説明します。
ウイルスは単なる破壊者でなく、我々の遺伝子内に入り込んで変異の確率を飛躍的に高め、その進化を加速させる創造者でもあるというのです。
新型コロナ
ウィルスなど疫病神としか思えないウィルス達ですが、これからも我々はウィルスと共生・共進化していくのでしょうか。

エイズ、エボラ出血熱など命をも脅かす感染症を引き起こすウイルスは怖い存在だ。
しかし実は生物進化に重要な役割を果たしてきたという。
ダーウィンの進化論にも一石を投じる仮説を、生物学者で医師の著者がスリリングに証明していく。
ウイルスが自らの遺伝子を宿主のDNAに逆転写し共生していること、ヒトゲノムの約半数がウイルス由来であることなど、驚きの事実が解明され、医療に新たな道を拓いていく。
(amazonより抜粋して引用)

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関東在住で、医療関係の事務に携わっています。
家事・育児と、遠隔地で一人暮らしをする80歳代の母の健康状態にも目を配りつつ生活しています。
医療・医薬に関する一般向けの本、母のための老人施設・介護の本、私が興味を持つ科学、音楽、歴史に関する本、時事解説本、小説など、年間100冊程度読んでいます。
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