イノベーションのジレンマ / クレイトン・M・クリステンセン

2023年7月26日水曜日

ノンフィクション

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米国の実業家・経営学者であり、ハーバード・ビジネス・スクールの教授も務めたクリステンセン氏による、企業経営理論の教科書とも言われる本です。

優秀な経営者が率いる実績のある巨大企業が破壊的技術に直面すると新興企業に敗れていく、その原因をクリステンセン教授が解説します。
破壊的技術とは、従来の価値基準では性能が低いが、新しい価値基準の下では従来製品よりも優れた特長を持つ新技術であり、それがもたらす変化を破壊的イノベーションと呼ぶと、この本では定義されています。
多くの場合、技術的にはほとんど新しさのない手軽で廉価な製品やサービスから破壊的イノベーションは生まれるというのです。
破壊的イノベーションってすごい技術に起因する(空飛ぶタクシーみたいな?)ものだと勝手にイメージしてましたが、クリステンセン教授の本来の定義はその逆の(回転寿司みたいな?)ものを指していたんですね(汗)

実績のある巨大企業は、経営者も社員も、既存の主流顧客の要求に応えて持続的イノベーションを繰り返すという合理的な活動をするが故に、既存顧客が興味を示さない破壊的技術の開発は後回しになり、結果的に破壊的イノベーションに乗り遅れると著者は言います。
実績のある巨大企業が破壊的イノベーションを産み育てる方法は、既存顧客が興味を示さない手軽で廉価な新製品の企画書を見つけたら、別の小さな組織を作り、将来の方向転換のための余力を残しながら試行錯誤により新たな用途や顧客を探させることなのだそうです。

これから企業経営に関わる方、新製品・新サービスに興味のある方、ビジネスに携わる全ての方におススメの1冊です。

業界を支配する巨大企業が、その優れた企業戦略ゆえに滅んでいくジレンマの図式を分析し、既存事業を衰退させる可能性を持つ破壊的イノベーションに対して、経営者はどう対処すべきかを解説する。
2000年刊の増補改訂版
(amazonより抜粋して引用)

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関東在住で、医療関係の事務に携わっています。
家事・育児と、遠隔地で一人暮らしをする80歳代の母の健康状態にも目を配りつつ生活しています。
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