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中勘助の自伝的小説であり、夏目漱石の推挙を受けて「東京朝日新聞」に連載された作品です。
病弱で癇癪持ちで泣き虫の少年は、伯母の愛情に包まれ大事に育てられます。
何気ない日々の生活が少年の目を通して丁寧に描かれます。
立派な青年に成長し、年老いた伯母さんを訪ねるシーンは、伯母さんの安堵と喜びがひしひしと伝わってきます。
みんな子供の頃、いろいろな人のお世話になって、大きくなったんですよね。
何気ない日々の生活が少年の目を通して丁寧に描かれます。
立派な青年に成長し、年老いた伯母さんを訪ねるシーンは、伯母さんの安堵と喜びがひしひしと伝わってきます。
みんな子供の頃、いろいろな人のお世話になって、大きくなったんですよね。
本作品は中勘助が27歳頃に書いたものですが、普通の大人は忘れてしまっている「子供の視点で見た日常」を、なんでこんなに細部まで覚えていて精緻に表現できるんでしょう?
もちろん時代は異なりますが、読みながら私も、子供の頃の感覚というか景色の見え方のようなものを思い出しました。
私がこの作品を知ったのは、灘中学校の名物教諭による「『銀の匙』授業」という話を偶然目にしたのがきっかけでした。
この名物教諭は、1950年に新制灘中学校で新入生を担当したときから、教科書を使わずこの小説を3年間かけて読み込む国語授業(『銀の匙』授業)を行ってきた橋本武先生です。
作品中の出来事や主人公の心情の追体験に重点を置き、毎回配布する手作りプリントには、頻繁に横道に逸れる仕掛けが施され、様々な方向への自発的な興味を促す工夫が凝らされていたといいます。
その理解と解釈の深い掘り下げ方に物語は遅々として進まなかったようですが、進捗を心配する生徒に対して橋本先生は諭します。
「スピードが大事なんじゃない。すぐ役に立つことは、すぐに役立たなくなります。何でもいい、少しでも興味をもったことから気持ちを起こしていって、どんどん自分で掘り下げてほしい。そうやって自分で見つけたことは君たちの一生の財産になります。そのことはいつか分かりますから。」と。
橋本武先生の「『銀の匙』授業」、私も受けてみたかったな。
なかなか開かなかった茶箪笥の抽匣(ひきだし)からみつけた銀の匙.
伯母さんの無限の愛情に包まれて過ごした日々.
少年時代の思い出を中勘助(1885-1965)が自伝風に綴ったこの作品には,子ども自身の感情世界が,子どもが感じ体験したままに素直に描き出されている.
漱石が未曾有の秀作として絶賛した名作.改版.(解説=和辻哲郎)
伯母さんの無限の愛情に包まれて過ごした日々.
少年時代の思い出を中勘助(1885-1965)が自伝風に綴ったこの作品には,子ども自身の感情世界が,子どもが感じ体験したままに素直に描き出されている.
漱石が未曾有の秀作として絶賛した名作.改版.(解説=和辻哲郎)
(amazonより抜粋して引用)

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