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江戸前期に、初の国産暦法を編纂した安井算哲(渋川春海)の物語です。
渋川春海は幕府から禄を受ける名家の碁打ちですが、数学や天文暦学にも興味を持ちます。江戸初期まで、唐からもたらされた宣明暦という暦が採用されていましたが、誤差が大きいため、渋川春海はより精度の高い元の授時暦への改暦を願い出ます。
9世紀の唐からもたらされた暦を17世紀の日本でまだ使い続けていたんですね。
渋川は、より新しい授時暦の正確さをアピールするために、授時暦に基づいて日食が発生する日を計算して予報しますが、それが外れてしまい、改暦の願い出は却下されます。
この時、渋川は妻を病気で亡くし、日食予報が外れた原因もわからず、悲嘆にくれます。このシーンは痛々しくて、読むのが辛かった…。
その後、算術の師と仰ぐ関孝和からの説教をヒントに、渋川はついに、授時暦を日本向けに改良し日本独自の大和暦を編み出します。
この改良の内容がとても気になったのですが、作品中ではあまり詳しく説明されていません。
これをネットで調べると、①中国と日本の経度差と、②授時暦が開発された13世紀時点から時代とともに近日点(地球の軌道上で最も太陽に近づく点)が移動していたこと、の2点を考慮して補正したそうです。
その後、朝廷への根回しが及ばず失敗する場面もありましたが、すぐさま巻返し、三度目の上表により採用され、初代幕府天文方に任ぜられます。
後妻えんとの仲睦まじい様子も、サクセスストーリーに花を添えてくれて、いい感じに仕上がってます!
冲方 丁(うぶかた とう)氏にとっては、初の歴史小説だそうですが、いや~、実に面白い!
本屋大賞をはじめ複数の賞を受賞したのも納得です。
本作品は、 2012年に岡田准一さんの主演で映画化され好評を博しています。
本作品は、 2012年に岡田准一さんの主演で映画化され好評を博しています。
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