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津軽地方で生まれ育った太宰治が取材のため30年ぶりに故郷を訪れ、懐かしい人々と再会します。
「人間失格」を書き上げ自殺する4年前(1944年)の作品であり、女性関係や薬物中毒で既に多くの事件を起こした後ですが、この作品では自身の心の闇には触れていません。
太宰が幼い時に自らの子守りをしてもらった使用人の「たけ」との再会の場面は、太宰の素直な気持ちが感じられて、ほっとします。
幼かった自分に道徳を教え本を読ませてくれた「たけ」への感謝と思慕が、文章からあふれ出ています。
太宰の純粋さと誠実さを垣間見たような気持になりました。
太宰文学のうちには、旧家に生れた者の暗い宿命がある。
古沼のような“家"からどうして脱出するか。
さらに自分自身からいかにして逃亡するか。
しかしこうした運命を凝視し懐かしく回想するような刹那が、一度彼に訪れた。
それは昭和19年、津軽風土記の執筆を依頼され3週間にわたって津軽を旅行したときで、こうして生れた本書は、全作品のなかで特異な位置を占める佳品となった。
古沼のような“家"からどうして脱出するか。
さらに自分自身からいかにして逃亡するか。
しかしこうした運命を凝視し懐かしく回想するような刹那が、一度彼に訪れた。
それは昭和19年、津軽風土記の執筆を依頼され3週間にわたって津軽を旅行したときで、こうして生れた本書は、全作品のなかで特異な位置を占める佳品となった。
(amazonより抜粋して引用)

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