小説 渋沢栄一 / 津本陽

2023年7月24日月曜日

小説

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2024年度から発行される新壱万円札の顔となる渋沢栄一の生涯を、歴史小説の名手・津本陽氏が描いた本です。

NHK大河ドラマ『青天を衝け』(2021年)で、吉沢亮さんが演じる渋沢栄一の活躍を見て楽しんだ方も多いことでしょう。

渋沢栄一は、武蔵国榛沢郡(現、埼玉県深谷市)で養蚕を兼営する農家に生まれ、その才覚から幕臣に取り立てられます。
徳川慶喜将軍の異母弟にあたる徳川昭武の随員として1867年にフランスへ渡航し、ヨーロッパの産業や社会の仕組みに触れます
帰国後、明治新政府の中で大蔵省官僚として、国の財務政策の基本となる国立銀行や統一紙幣の整備を進めます。

大蔵官僚として井上馨の下で活躍する渋沢でしたが、予算編成を巡って大久保利通や大隈重信と対立します。
また、そもそも産業の育成が急務という強い危機感もあったことから、渋沢は大蔵省を退官します。
その後、第一国立銀行の頭取に就任し、地方銀行、東京証券取引所、王子製紙、大阪瓦斯など、多種多様な会社500社以上の設立・経営に貢献します。

江戸から明治へと世の中の仕組みが根底から変革された時期、日本が欧米に追いつくには、まず銀行や証券取引所など社会の基盤となる組織が必要だったのですね。
それにしても、500社以上ってすご過ぎません?
まさに「近代日本資本主義の父」です!

津本陽氏の重みのある表現も素敵で、上下2冊ですが楽しく読み進められると思います。
NHK大河ドラマ『青天を衝け』(2021年)も併せておススメします。

武蔵国の豪農の長男に生まれ、幼少期から類い稀な商才を発揮する栄一。
幕末動乱期に尊王攘夷に目覚めた彼は、倒幕運動に関わるも一橋慶喜に見出され幕臣となり、維新後は大蔵官僚として度量衡や国立銀行条例の制定など、日本経済の礎となる数多の政策に携わった。
“近代日本資本主義の父”と呼ばれる傑物の、激動の人生を活写する史伝大作。
「コンペニー」「コルポレーション」「バンク」を創り、新たな国家システムを構築した“富国共栄”の設計者・渋沢栄一。
「経済の平和は民心の平和に基を置かねばならぬ」ことを信じた男の発想力、行動力の源泉とは何だったのか?
現代社会にも通じる混乱と閉塞を駆遂し、改革を断行した不世出の経済人の生涯を描き切る歴史巨編。
(amazonより抜粋して引用)

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関東在住で、医療関係の事務に携わっています。
家事・育児と、遠隔地で一人暮らしをする80歳代の母の健康状態にも目を配りつつ生活しています。
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