ブッダが考えたこと 仏教のはじまりを読む / 宮元 啓一

2023年7月23日日曜日

ノンフィクション

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ブッダが考えたこと、最初の仏教とは何かを、インド哲学研究者である著者が明らかにする本です。

ブッダの時代(紀元前6世紀前後)のインド哲学では「輪廻転生」が広く信じられ、限りない輪廻を繰り返す生は苦しみと捉えられていたそうです。
そこで、輪廻から解脱するためにブッダは出家しますが、思考停止の瞑想や苦行をしても欲望がなくなることはないと気づきます。
そこで徹底的に思考する瞑想を行い、輪廻的な生存の在り方にまつわるあらゆる経験的な事実が構成している因果の鎖を徹底的に観察・考察し、苦である輪廻的な生存を引き起こす究極の原因を突き詰めます。
その結果としてブッダは、「根本的な生存欲を智慧により滅すれば、それに起因する煩悩も消えて輪廻から解脱できる」と悟ったのだそうです。
ブッダのように悟りの境地にたどり着くには、私達も各自がブッダと同様に、生存欲を滅する智慧を獲得するために、瞑想により輪廻的な生存の在り方にまつわるあらゆる経験的な事実が構成している因果の鎖を徹底的に観察し考察しつくさなければならないということだと理解しました。

解脱への道のりは長く険しく、私には無理そうです(笑)
しかし、さまざまな宗派に分かれて変容した形で日本を含むアジア一帯に根付いている仏教について、源泉をたどるとおよそ2600年前にブッダがこのように考えたところから始まったのだろうと、明らかにするところがすごいです。
読み物としても面白いので、仏教に特段興味のない方にも、おススメです。

この世に生きる私たちが、苦しみから逃れられないのはなぜか。
苦しみはどこから生じ、これを断つにはどうすればよいのか。
ブッダが得た「悟り」の本質をインド哲学の内側から捉えなおすとき、徹底して人間的に思考するがゆえに人間を超越してしまう、孤独な天才の姿が浮かび上がる。
真の悟りは知性を求め、知性は孤立を恐れぬ勇気を求める―。
従来の仏教学が見落としてきたブッダの哲学的独創性へと分け入っていく刺激的論考。
(amazonより抜粋して引用)

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関東在住で、医療関係の事務に携わっています。
家事・育児と、遠隔地で一人暮らしをする80歳代の母の健康状態にも目を配りつつ生活しています。
医療・医薬に関する一般向けの本、母のための老人施設・介護の本、私が興味を持つ科学、音楽、歴史に関する本、時事解説本、小説など、年間100冊程度読んでいます。
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