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ノーベル賞を受賞したカミュの代表作で、第二次大戦後のフランス植民地アルジェリアの街をペストが襲う物語です。
ペストによる死者が急増し、町はパニックになり、やがて町は外部と完全に遮断されます。
生活必需品の価格が高騰し、町から脱出できない市民の精神状態は不安定に。
この恐ろしい伝染病に対し、医師、新聞記者、犯罪者、神父などさまざまな立場の市民がそれぞれに反応します。
特効薬もワクチンも無いままですが、ペストはやがて潮が退くように終息に向かい、町の封鎖が解除され、人々は念願の自由を手に入れます。
2019年末から世界中で猛威を振るった新型コロナウィルス感染症を知っている私はごく自然に、ペストを文字通りのペスト菌による感染症と受け止めました。
しかし、フランス人のカミュがこれを発表した1947年は第二次世界大戦が終わった直後であることから、ペストはナチス・ドイツを始めとするファシズムの諷喩であるとする説が一般的なのだそうです。
結局のところ、世界は不条理に満ちていて、無慈悲な運命には逆らえないというのが、この作品の最大のメッセージなのだろうと解釈しました。

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