火花 / 又吉直樹

2023年5月14日日曜日

小説

t f B! P L

お笑い芸人の又吉直樹さんが2015年に発表し、同年芥川賞を受賞した作品です。

自分の限界を感じている芸人・徳永と、独特の感性を持つ先輩芸人・神谷の交流が描かれます。
いかにも売れない芸人の裏話らしいエピソードがたくさんちりばめられています。
2人の会話は常にテンポよく軽妙で、笑えます
会話で相手を笑わせることで、自身が売れないことへの不安を紛らわせているのかなと感じました。

終盤、神谷のお笑いに対する覚悟というか独特過ぎる感性には衝撃を受けてしまいましたが、みなさんはどう感じるでしょうか。

芥川賞を受賞した芸人という稀有な存在の又吉さん。
そんな彼のお笑いに対する思考回路を少しだけでも垣間見ることができるという意味で、本作は貴重だと思います。

また、この作品は、2016年にドラマ化(主演は林遣都と波岡一喜、2017年に映画化(主演は菅田将暉と桐谷健太され、それらも高い評価を受けています。

お笑いと純文学、映像にしても面白い組み合わせです。

売れない芸人の徳永は、熱海の花火大会で、先輩芸人である神谷と電撃的に出会い、「弟子にして下さい」と申し出た。
神谷は天才肌でまた人間味が豊かな人物。「いいよ」という答えの条件は「俺の伝記を書く」こと。
神谷も徳永に心を開き、2人は頻繁に会って、神谷は徳永に笑いの哲学を伝授しようとする。
吉祥寺の街を歩きまわる2人はさまざまな人間と触れ合うのだったが、やがて2人の歩む道は異なっていく。徳永は少しずつ売れていき、神谷は少しずつ損なわれていくのだった。
お笑いの世界の周辺で生きる女性たちや、芸人の世界の厳しさも描きながら、驚くべきストーリー展開を見せる。
笑いとは何か、人間の本質とは何かを描ききり第153回芥川賞を受賞、2015年の話題をさらったあの「火花」が待望の文庫化!受賞記念エッセイ「芥川龍之介への手紙」を併録。
2016年「朝の読書運動 高校生部門」1位。
原作映画が2017年11月23日(木・祝)全国東宝系にて公開決定!
出演:菅田将暉・桐谷健太・木村文乃 監督:板尾創路
(amazonより引用)

このブログを検索

ブログ アーカイブ

自己紹介

自分の写真
関東在住で、医療関係の事務に携わっています。
家事・育児と、遠隔地で一人暮らしをする80歳代の母の健康状態にも目を配りつつ生活しています。
医療・医薬に関する一般向けの本、母のための老人施設・介護の本、私が興味を持つ科学、音楽、歴史に関する本、時事解説本、小説など、年間100冊程度読んでいます。
私が実際に読んでぜひ皆様におすすめしたいと思った本やその関連情報をこのブログで発信していきます。

インドの野心 / 石原孝、伊藤弘毅

リンク 朝日新聞の記者としてニューデリー支局に勤務した経験を持つ著者2名が、文化、教育、経済、外交などさまざまな角度から「急成長する大国インドの実像」を描いた新書です。 世界最大の人口 を抱え、 若年層が多い という強みを持つ一方、 教育格差や雇用不足 、 宗教・...

フォロワー

QooQ