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グロービスMBAで長年教えられてきた交渉教育のエッセンスを、7つのケースを通じて実務家向けに再構成した一冊です。
単なる理論の紹介ではなく、日本のビジネス現場で起こりがちな状況を題材に、MBA教育で使われている交渉の戦略、テクニック、防御法を実践に即して解説してくれます。利害関係者の整理、目的の明確化、相手の価値観の把握、代替案の準備など、グロービスが重視する「構造化された思考」と「実践的な対話スキル」を組み合わせ、交渉を価値創造の場として捉える姿勢を養います。
読者はケースを追体験しながら、状況を分析し、論点を整理し、合意形成へ導く“実務直結型の交渉力”を身につけられる構成になっています。
私が特に興味を持ったポイントの一部を以下にご紹介します。
【交渉の意義】
- 交渉は、一定の価値を分配し合う「価値分配(ゼロサム)型」ではなく、お互いの得られるパイ自体を大きくする「価値創造型」を目指すことが重要である。1つの論点をいくつかの要素に分解したり、関係者を増やすなどして、論点を複数化することによって、互いに分配することができる価値を増加させる。
【交渉の手法と用語】
- もしこの交渉が決裂したらどうなるか、予め見極めておく必要があり、それはBATNA(Best Altanative To Negotiated Agreement = 交渉合意に次ぐ最善の策)と呼ばれている。
- 「留保価値(Reservation Value)」とは、これを下回れば絶対に交渉で妥結しないという最低条件を指す。通常、自らの留保価値は分かっていても、交渉相手の留保価値を直接知ることはできないため、交渉の過程を通じて可能な限りこれを予測していく。相手が譲歩して提示しなおした値が常に相手の留保価値とは限らない(相手の留保価値はさらに相手に不利な水準にある)ことを意識する。
- 「ZOPA」とは、交渉が妥結する可能性がある範囲(Zone Of Possible Agreement)を指す。
- 「アンカリング」とは、先に与える情報(アンカー)によって、交渉をアンカー近傍に誘導する交渉術であり、主な「アンカー」としては、認識されやすい情報、単純化された情報、過去の情報、最初の提示情報が挙げられる。
- 「フレーミング」とは、同じものを見ても、その枠組みによってその見え方や捉え方が違ってくる効果を指す。意図的に枠付けを変えることを「リフレーミング」と呼ぶ。
- 「ドア・イン・ザ・フェイス」とは、いったん相手に無理な要求を投げ、相手が断ってきたところで、譲歩したかのように装って本当に実現したかった要求を出すという交渉手法である。”shut in the door"(門前払いする)という慣用句から。
- 「フット・イン・ザ・ドア」とは、最初に相手が承諾しやすい小さな要求を投げ、それが実現されたところで、より大きい本来の要求を投げかけるという交渉手法である。相手がドアを閉めないように、ドアの隙間に足を挟む比喩から。
【実践上の留意点】
- 特に協調志向の人は、「ここまで要求すると相手から強欲と思われないか、相手の心証を害するのではないか」という恐れを強く感じる傾向がある。それを克服するには、「〇〇という大義のためなら、目先の小さな感情的痛みを恐れてはいけない」という意思を持つことが重要になる。
- 交渉の過程で、予め準備していない論点が出てきた場合には、その場の流れで何気なく回答することは避け、慎重に答えを留保し、準備の時間を確保することが重要である。
世界標準の交渉のスキルが、最短で手に入る!
ビジネスパーソンなら知っておきたい「交渉」のスキルを、
リアリティあふれる7つのストーリーと解説で学べる本。
世界のMBAなどで誕生・教えている定番テクニックがこの一冊でわかります。
負けない交渉戦略、かけ引き、調整、落としどころの決め方など
実践に役立つテクニックはもちろん、
相手が交渉術を仕掛けてきたときの防御法も解説。
交渉について初めて学ぶ人、全容を再確認したい人に特におすすめです。
■本書に収録されている7つのストーリー■
ストーリー1:大手企業との提携交渉 ――弱い立場でも負けないために必要なこと
ストーリー2:テナントの撤退意思はくつがえるのか
ストーリー3:ソフトウェアの販売権をめぐる攻防
ストーリー4:企業合併 ――どちらの情報システムに統一するか
ストーリー5:ECサイトの制作で仕様変更が起こるわけ
ストーリー6:地方再開発計画コンペで負けた理由
ストーリー7:社内新規プロジェクトに人を出せ⁉ ――チームリーダーの苦悩と解決
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■本書に収録されている7つのストーリー■
ストーリー1:大手企業との提携交渉 ――弱い立場でも負けないために必要なこと
ストーリー2:テナントの撤退意思はくつがえるのか
ストーリー3:ソフトウェアの販売権をめぐる攻防
ストーリー4:企業合併 ――どちらの情報システムに統一するか
ストーリー5:ECサイトの制作で仕様変更が起こるわけ
ストーリー6:地方再開発計画コンペで負けた理由
ストーリー7:社内新規プロジェクトに人を出せ⁉ ――チームリーダーの苦悩と解決
(amazonより抜粋して引用)

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