国会議員に読ませたい「移民」と日本人 / 産経新聞取材班

2025年9月6日土曜日

ノンフィクション

t f B! P L

埼玉県の一部地域に集中するクルド人問題を軸に、日本の移民政策の実態と課題を浮き彫りにするノンフィクションです。

難民申請の実態仮放免制度の濫用、地域住民との摩擦などを詳細に取材し、「共生」が理想論として語られる一方で、不安や混乱が広がる地域住民の声を伝えます。
特に、政治家やメディアが問題の本質に向き合わず、国民の生活が脅かされている現状に警鐘を鳴らし、移民政策の再考を促します。

私の印象に残った著者の報告の一部をご紹介します。

【日本の在留外国人】

  • 日本に住む在留外国人は、2023年末時点で約341万人で、過去最高を更新。(国別では、1. 中国:82.1万人、2. ベトナム:56.5万人、3. 韓国:41.0万人、4. フィリピン:32.2万人。/サイト運営者補足)
  • 日本に在留する中国人は、かつては不法滞在者による中国人犯罪が社会問題化したが、近年は、農村出身の技能実習生からタワーマンションに暮らす富裕層まで多様化している。

【難民認定申請】

  • 日本に来て難民認定申請をする外国人は、コロナ禍が終わると大幅に増え、2023年で13,823人
  • 2023年までの5年間の難民申請者の国籍別で最も多いのはスリランカ人で6336人。その間に入管庁が難民と認定したスリランカ人は2人のみ。

【外国人労働者と移民】

  • 「移民」とは、広辞苑によれば「労働に従事する目的で海外に移住すること」。
  • 2022年の外国人労働者数182万人10年連続過去最多を更新中
  • 欧米が移民を拡大した1990年代から、日本は移民を受け入れないことを国是として堅持してきたが、「移民」と言わないだけで、「外国人労働者」は積極的に受け入れてきた
  • 1993年に導入された技能実習制度は、2027年には育成就労制度に変わり、「実習生」である外国人を実際には「労働力」として扱ってきた現状を事実上追認することになる。

【福祉国家と移民】

  • かつて福祉国家と呼ばれたスウェーデン人口1000万人の内200万人が外国出身者とその子供となり、2022年に社会福祉の対象となった16万世帯の57%が外国人世帯だった。

【埼玉県のクルド人問題】

  • クルド人は、「国を持たない民族」と呼ばれ、多くはトルコの山岳地帯に暮らすが、ドイツ、オランダ、カナダなどにも移民として暮らしている。
  • 日本に在留するトルコ国籍者約6000人の内、2000人程度がクルド人とみられ、その大半は埼玉県の一部地域に集住している。
  • そのクルド人の内、正規の在留者は1200人、難民認定申請中で入管施設への収容を一時的に解かれた不法滞在状態の仮放免者は約700人という(2024年4月時点)。
  • 20年前に法務省入国管理局(現・出入国在留管理庁)が、埼玉県に集住するクルド人の出身地の村を現地(トルコ)で調査し、難民該当性は薄いとの報告書をまとめていた。
  • トルコは世界で最も多くの難民を受け入れている国であり、特にシリア難民の中にはクルド人も多い。難民がトルコを選んで来るのは、トルコが暮らすに値する国であり、迫害はないという証だ。
今後の日本の移民政策に関心のある方におススメします。

クルド人が川口を目指す本当の理由が遂に決着!
報じられないクルド人問題、全記録
外国人との「共生」は決して簡単ではありません。
言葉や宗教、文化、習慣が違うからです。
この単純明快な理由があるにもかかわらず、わが国は「国際化」「多様性」を金科玉条のように打ち出し、共生を「強制」しています。
その背後で、普通の暮らしが脅かされている国民がいます。
それも「不法」な形で滞在中の人たちの行動によってです。(「序文に代えて」より)

トルコの「出稼ぎ村」で、川口に在留しているクルド人に触れると、
「われわれが難民だなんてウソ。みんな上手にウソをつく」と話し始めた。
「入管で『国へ帰ったら殺される』『刑務所へ入れられる』と言うでしょ?全部ウソ。 本当にウソ。みんな日本で仕事したいだけ。お金がたまったら、村へ帰る。私の国で迫害なんて絶対ない」(本書より)
(amazonより抜粋して引用)

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関東在住で、医療関係の事務に携わっています。
家事・育児と、遠隔地で一人暮らしをする80歳代の母の健康状態にも目を配りつつ生活しています。
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