プーチンとトランプ 世界支配の衝撃! / 石田和靖

2025年6月23日月曜日

ノンフィクション

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駐日外国人経営者への財務コンサルティングを行う一方、youtubeチャンネル「越境3.0チャンネル」で中東を中心とする世界情勢について配信している著者が、トランプ大統領とプーチン大統領の2025年以降の政策と国際情勢を予測します。

自国の豊かさを最優先にして、そのために迅速に決断し行動するトランプ大統領は、プーチン大統領と価値観が似ていると、著者は語ります。
2度目の当選を果たしたトランプ大統領が、2025年以降世界各国とどう渡り合い、どのような取引を行うのか、そのとき日本はどうするべきか、著者は大変興味深い考察を展開します。


私の印象に残った、著者の解説と主張の一部を以下にご紹介します。

【トランプの基本路線】

  • 第二次トランプ政権の基本路線は、ロシアやインドとの協力によって中国包囲網を築く一方で、安価な石油を手に入れるために中東に接近する。逆にG7とは距離を置くことになる。

【ペトロダラー・システムの排除】

  • BRICS加盟国がまず目指しているのは、ペトロダラー・システムの排除ペトロダラー・システムとは、石油取引を全てドル建てで行うという決済システムである。
  • 1971年にニクソン大統領がドルと金の交換を停止したことにともない、ドルの価値が急落した。
  • ドルの価値を守るため、1974年にキッシンジャー国務長官はサウジアラビアの王家を永遠に守ることを条件にサウジアラビアの石油販売を全てドル建てにさせ、1975年にはOPECの他の国々もそれに追随した。
  • 石油を輸入するために多くの国々は大量のドルを買わざるを得なくなり、ドルの価値は担保された。
  • 2022年にウクライナ侵攻を開始したロシアに対し、バイデン大統領は経済制裁を科し、ロシアをSWIFT(国際銀行間通信協会)から排除したため、ロシアは決済にドルを使えなくなった。
  • ロシアは石油をはじめとする資源大国であるためこの制裁に耐えているが、他の中小国家がこのような経済制裁を受けてドルが使えなくなれば、何も輸入できなくなることから、グローバルサウスをはじめとする多くの国々は、ドルに依存する体制から脱却する方法を検討した。
  • それらの国々の多くは、自国通貨の信用力を担保するために大量の金を買い集めるとともに、ロシアルーブルによるBRICS共通の決済システムと、将来のBRICS共通通貨を構想した。OPEC加盟国の中にもBRICS加盟を希望する国が増えている。

【戦争の抑止】

  • イラク戦争(2003~2011年)は、アメリカ政府とアメリカの石油会社が共同で立てた戦争計画であることが暴露された。
  • アメリカが起こす戦争は、世界のためにもアメリカのためにもならず、一部の資本家がボロ儲けするだけの構造になっている。だから、トランプ大統領は戦争をやめさせようとしている

【ロシアへの経済制裁】

  • ウクライナ侵攻後、ロシアに経済制裁を行っている国はG7とオーストラリア、韓国くらいに留まり、経済規模でそれを上回るグローバルサウスと呼ばれる国々(アジア、中東、アフリカ、中南米諸国)制裁に参加していない

【ディープステートとの戦い】

  • トランプ大統領は、ディープステートとの戦いを公言している。
  • 日本の上場企業の32%は、アメリカの大手機関投資家(J.P.モルガン、バンガード等)を大株主にしている。さらにそのアメリカの大手機関投資家の株主にはディープステートに連なるユダヤ系資本が多く存在する。
  • 自民党政権は、国民から徴収した税金を、経団連企業に補助金として配分したり、アメリカに言われるままにウクライナに渡すなど、ディープステートを潤す構造になっている。

【日本の消費税に対する批判】

  • 企業が日本に収める消費税額は、(「受け取った消費税」ー「支払った消費税」)であるが、日本は、輸入品には消費税を課すが輸出品には消費税を課さないので、輸出企業の「受け取った消費税」はゼロ。原材料を調達するために「支払った消費税」は、申告をすれば全額還付される。
  • トランプ大統領はこの構造を不公平だと批判している。

【日本の将来に向けた政策方針】

  • 財務省が頑なに税金だけでやりくりしようとするから日本は貧しくなる。
  • シンガポールや中東諸国のように、政府系ファンドで儲けたり、または、日本周辺に眠るエネルギー資源(尖閣諸島付近の大油田、茨城県や沖縄の天然ガス田、日本近海のメタンハイドレート等)に国が大胆な投資を行い、商業生産を可能にすれば、日本の国家予算は潤う。
  • 日本にとって最大の軍事的脅威は中国ロシアとの親密な関係構築は、中国への牽制にもなる。

今後のトランプ大統領と世界の動向に興味をお持ちの方におすすめします。


中国を南北から封じ込め。
グローバリストは敗北。
サウジとイスラエルが友好。

すべての常識が覆る新時代!
アメリカが「拡大BRICS」を支配する日。
日本は属国から脱し、自力で前進する大チャンス。

トランプ大統領が重視するサウジアラビアとの関係回復/サウジアラビアが最も欲しいのは核兵器/動き出したプーチン大統領の「国際南北輸送回廊」構想/ロシアの軍事的サポートを受けるアフリカの国々/トランプ大統領はNATOを解体させる/ディープステートを妄信して経済破綻したドイツ/プーチン大統領のロシアは中国封じ込めのパートナー/経済的にもウィン・ウィンなアメリカとインドの関係/ドバイからインドに向かうお金の流れ/トランプ大統領から敵扱いされる日本の大企業/トランプ大統領が日本の消費税に切り込む理由

「越境3.0チャンネル」国際派YouTuberが見通す未来

第1章 なぜ第2次トランプ政権は誕生したのか
第2章 トランプ大統領は中東とどう向き合うか
第3章 ウクライナ戦争後に始まるロシアへの急接近
第4章 NATO、G7はトランプ大統領によって崩壊する
第5章 ディープステート国家・中国を封じ込めるトランプ大統領
第6章 巨大市場インドはトランプ大統領のよきパートナーに
第7章 第2次トランプ政権を日本再生のチャンスに
エピローグ 拡大BRICSをトランプ大統領が支配する日
(amazonより抜粋して引用)

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関東在住で、医療関係の事務に携わっています。
家事・育児と、遠隔地で一人暮らしをする80歳代の母の健康状態にも目を配りつつ生活しています。
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