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分子生物学を専門とする大学教授の著者が、分子生物学の歴史的功績を紹介しつつ、生物の定義、生命の本質、不可思議な生命現象について一般読者向けに易しく解説する本です。
科学者らしからぬ文学的な厚みのある表現で読者を生命の謎に引き寄せ、2007年の出版以来、65万部を超える売上を記録しています。私が理解した本書の内容の一部をご紹介します。
【オズワルド・エイブリーの功績】
・米国ロックフェラー大学のオズワルド・エイブリーは、肺炎双球菌のS型菌(病原性)からDNAを抽出し、これをR型菌(非病原性)と一緒に混ぜ合わせることにより、S型菌(病原性)のDNAがR型菌(非病原性)の内部に取り込まれ、R型菌がS型菌に変化し、肺炎を引き起こすことを示した。・それまで遺伝情報は細胞のタンパク質にあると考えられていたが、このエイブリーの実験により、遺伝情報は細胞のタンパク質ではなくDNAの中にあること、また、遺伝子は(母細胞から娘細胞への垂直方向だけでなく)個体間を水平方向にも伝播することが示された。
・エイブリーの研究成果がさらに飛躍・発展し、1953年にワトソンとクリックによるDNAの二重らせんモデルが「ネイチャー」に発表される。これにより、「生命とは自己複製を行うシステムである」という一つの生命の定義に到達する。
【シュレーディンガーの予言】
・シュレーディンガーは、全ての物理現象に押し寄せるエントロピー増大の法則に抗して秩序を維持しうることが生命の特質であると指摘した。・生きている生命は絶えずエントロピーを増大させ、それが最大となる「死」に近づいていく傾向がある。生命がそのような状態に陥らず生き続ける唯一の方法は、食べることによって「負のエントロピー(秩序)」を取り入れることであると、シュレーディンガーは述べている。
【ルドルフ・シェーンハイマーの発見】
・ルドルフ・シェーンハイマーは、窒素の同位体である重窒素を含むエサをマウスに三日間与え、体内での重窒素の分布を追跡することにより、その56.5%が体内のタンパク質の中に取り込まれることを示した。・その間マウスの体重は増えていないことから、エサの成分からマウスの体内で新たなタンパク質が作られると同時に、同量の古いタンパク質は対外に排泄されたことが示唆され、体内のタンパク質はものすごい早さで食事由来の新しいタンパク質に日々置き換えられていることがわかった。
・余剰エネルギーの倉庫である脂肪組織も同様であり、需要と供給のバランスが取れている時であっても、常に古い脂肪は倉庫から運び出され、新しく作られた脂肪が倉庫に運び込まれていることがシェーンハイマーの実験で示された。
・シェーンハイマーはこれを「身体構成成分の動的な状態」と呼び、「生命とは代謝の持続的変化であり、この変化こそが生命の真の姿である」という新しい生命観を誕生させた。
【著者による生命の定義】
・シェーンハイマーが発見した生命の動的な状態という概念を更に拡張し、生命を再定義すると、生命とは「動的平衡にある流れ」である。生物と無生物を区分する境界は何であるか、分子生物学の入口に立って考えたい方におススメします。
生命とは、実は流れゆく分子の淀みにすぎない!?
「生命とは何か」という生命科学最大の問いに、いま分子生物学はどう答えるのか。
歴史の闇に沈んだ天才科学者たちの思考を紹介しながら、現在形の生命観を探る。
ページをめくる手が止まらない極上の科学ミステリー。
分子生物学がたどりついた地平を平易に明かし、目に映る景色がガラリと変える!
【怒濤の大推薦!!!】
「福岡伸一さんほど生物のことを熟知し、文章がうまい人は希有である。サイエンスと詩的な感性の幸福な結びつきが、生命の奇跡を照らし出す。」――茂木健一郎氏
「超微細な次元における生命のふるまいは、恐ろしいほどに、美しいほどに私たちの日々のふるまいに似ている。」――内田樹氏
「スリルと絶望そして夢と希望と反逆の心にあふれたどきどきする読み物です! 大推薦します。」――よしもとばなな氏
「こんなにおもしろい本を、途中でやめることなど、誰ができよう。」――幸田真音氏
「優れた科学者の書いたものは、昔から、凡百の文学者の書いたものより、遥かに、人間的叡智に満ちたものだった。つまり、文学だった。そのことを、ぼくは、あらためて確認させられたのだった。」――高橋源一郎氏
「生命とは何か」という生命科学最大の問いに、いま分子生物学はどう答えるのか。
歴史の闇に沈んだ天才科学者たちの思考を紹介しながら、現在形の生命観を探る。
ページをめくる手が止まらない極上の科学ミステリー。
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【怒濤の大推薦!!!】
「福岡伸一さんほど生物のことを熟知し、文章がうまい人は希有である。サイエンスと詩的な感性の幸福な結びつきが、生命の奇跡を照らし出す。」――茂木健一郎氏
「超微細な次元における生命のふるまいは、恐ろしいほどに、美しいほどに私たちの日々のふるまいに似ている。」――内田樹氏
「スリルと絶望そして夢と希望と反逆の心にあふれたどきどきする読み物です! 大推薦します。」――よしもとばなな氏
「こんなにおもしろい本を、途中でやめることなど、誰ができよう。」――幸田真音氏
「優れた科学者の書いたものは、昔から、凡百の文学者の書いたものより、遥かに、人間的叡智に満ちたものだった。つまり、文学だった。そのことを、ぼくは、あらためて確認させられたのだった。」――高橋源一郎氏
(amazonより抜粋して引用)

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