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西欧カトリック諸国が聖地エルサレムを奪還するために派遣した十字軍の遠征(1096年~)を、レバノン出身のジャーナリストである著者がイスラム教諸国(アラブ)側からの視点で語った著書です。
文化的に優れ、医学や裁判制度も進んでいた11世紀のアラブの人々からすると、人肉を食い、神の裁きと称して非論理的な判決を下して残虐な刑罰を負わせる十字軍(フランク)は、蛮族に見えたのだとか。アラブ内での抗争が激しいために十字軍にエルサレムを占領されてしまいますが、その後サラディンがアラブをまとめて反撃し、最終的には白人奴隷軍人からなるマムルーク朝がフランクを完全に追放します。
アラブは勝利しましたが、その後世界の中心は西欧に移っていきます。
負けた西欧はアラブの文化を吸収し発展させたのに対して、アラブ民族は十字軍以前からトルコ人やクルド人に支配され、抑圧されてどんどん閉鎖的になっていったため、と著者は説明します。
西欧からの視点で語られることが多い十字軍ですが、突如攻め込まれたアラブ側から見るとこんな風に見えたのかと、新鮮な驚きを味わえる一冊です。
11世紀から13世紀まで、200年にわたって西欧キリスト教徒が行った近東への軍事遠征―それが十字軍である。
ヨーロッパ側の史料と史観に依拠することもっぱらで、ときに「聖戦」の代名詞ともされる、この中世最大の文明衝突の実相は、はたしてどのようなものだったのだろうか。
豊富な一次史料を用い、ジャーナリストならではの生き生きとした語り口で、アラブ・イスラム教徒の観点からリアルな歴史を再現して、通念を覆し偏見を正すとともに、今日なお続く抗争と対立からの脱却の途を示唆する反十字軍史。
ヨーロッパ側の史料と史観に依拠することもっぱらで、ときに「聖戦」の代名詞ともされる、この中世最大の文明衝突の実相は、はたしてどのようなものだったのだろうか。
豊富な一次史料を用い、ジャーナリストならではの生き生きとした語り口で、アラブ・イスラム教徒の観点からリアルな歴史を再現して、通念を覆し偏見を正すとともに、今日なお続く抗争と対立からの脱却の途を示唆する反十字軍史。
(amazonより抜粋して引用)

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