20歳の自分に教えたい地政学のきほん / 池上彰

2023年9月29日金曜日

ノンフィクション

t f B! P L

北朝鮮、中国、ロシアから、至近距離でにらまれている日本にとって、「地政学」は命です。この本は、テレビ番組「池上彰のニュースそうだったのか!!」の放送内容に最新の情報を加筆した「地政学」の入門書です。


世界の物流のポイントとなる狭い海域を「チョークポイント」と言うそうです。
アメリカはチョークポイントの一つであるパナマ運河を押さえるため、南米コロンビアから1903年にパナマを独立させ、そこに親米国家を作りアメリカ軍を駐留させたそうです。
そこまでやっちゃうんですね。

ロシアは、数少ない不凍港のある黒海沿岸から地中海→大西洋に出るルートを確保したい。だからプーチン大統領は、クリミア半島をはじめとするウクライナの黒海沿岸を強引に占領しようとしているのだとか。
これもチョークポイントを確保するためと言えそうですね。
2022年のウクライナ侵攻を見て「やはりロシアは恐ろしい」と思いましたが、池上さんは、ソ連が北方領土を占領した状況を思い返す必要があると説きます。
ソ連(ロシア)が北方領土を攻撃して占領したのは、日本が1945年8月14日にポツダム宣言を受諾した後の、8月28日~9月5日にかけてのことだったそうです。
そして本当の狙いは、北海道の東半分の占領だったとか。
無条件降伏の意思表示をした日本に対して、ドサクサに紛れて領土をブン取るとは…。
つまり、隙を見せてはいけないということですね。

中国は、ランドパワーの国ですが、これからはシーパワーも確保して世界の覇権を握ろうとしています。
しかし、日本近海は米軍の影響が強すぎるので後回しにし、代わりに南シナ海に7つの人工島を作るなどして、そこを足掛かりに海への進出を狙っているのだそう。
だから南シナ海が「中国の赤い舌」と呼ばれるようになったとか。
確かに”舌”みたいな形をしてますものね。

2023年2月、米CIA長官は「習近平国家主席が2027年までに台湾侵攻の準備を整えるよう軍に指示をした」との見方を明らかにしました。
「台湾有事は日本有事でもある」と池上さんは警鐘を鳴らしますが、中国を止める手立てはあるのでしょうか?

日本に住む私達は特に、国際情勢を見る視点の一つとして「地政学」を学ぶことが不可欠なのだと気づかされます。

ニュースの疑問は地図で読み解く!
世界の成り立ちや思惑が手に取るようにわかる
いちばんやさしい地政学の入門書

地政学とは「地理学」と「政治学」を組み合わせたもの。
地政学の視点で国際情勢や歴史をみると、地理的条件から各国の政治が左右されてきたことがよくわかる。さらに言えば「国の性格」のようなものまで、地理の影響を受けています。
地政学が理解できると、世界の国々の成り立ちや思惑が見えてきます。
◎地理が国の性格を左右するって、どいうこと?
◎「ランドパワー」「シーパワー」ってなに?
◎「チョークポイント」とは?
◎なぜ北朝鮮は核・ミサイル開発を続けられるのか?
◎アメリカと中国の勢力争いはどうなるのか?
池上さんが、世界の成り立ちや思惑を地政学からやさしく読み解きます。
(amazonより抜粋して引用)

このブログを検索

ブログ アーカイブ

自己紹介

自分の写真
関東在住で、医療関係の事務に携わっています。
家事・育児と、遠隔地で一人暮らしをする80歳代の母の健康状態にも目を配りつつ生活しています。
医療・医薬に関する一般向けの本、母のための老人施設・介護の本、私が興味を持つ科学、音楽、歴史に関する本、時事解説本、小説など、年間100冊程度読んでいます。
私が実際に読んでぜひ皆様におすすめしたいと思った本やその関連情報をこのブログで発信していきます。

インドの野心 / 石原孝、伊藤弘毅

リンク 朝日新聞の記者としてニューデリー支局に勤務した経験を持つ著者2名が、文化、教育、経済、外交などさまざまな角度から「急成長する大国インドの実像」を描いた新書です。 世界最大の人口 を抱え、 若年層が多い という強みを持つ一方、 教育格差や雇用不足 、 宗教・...

フォロワー

QooQ