雪国 / 川端康成

2023年6月25日日曜日

小説

t f B! P L

日本人初のノーベル文学賞を1968年に受賞した川端康成の代表作です。

1935年から1947年、足掛け13年間にわたって断続的に書き継がれた長編小説ですが、最も有名なのは冒頭の書き出し部分でしょう。
『 国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった。信号所に汽車が止まった。』
書き出しで、読者を日常から物語の世界に一気に引き込む力を感じます。
そして、夜と雪、黒と白の対比無駄のないリズムを刻みながら視覚に訴えます

ストーリーは、東京に妻子を持つ金持ちのボンボン・島村が、単身訪れた北国の温泉地で若く美しい芸者・駒子と出会って深い仲になり、以後幾度も駒子に会いに温泉地を訪れるという、今ならけっこう炎上するヤツですね。
更にこの島村は、駒子の愛情を受け止めながらも、葉子の悲しく美しい声にも心を動かされていく…。
ん~、アウトですね。

ストーリーよりは、情景描写や比喩表現、モチーフとして登場する「鏡」の意味など、表現の美しさや深さを味わってみてはいかがでしょうか。

2022年には、高橋一生さんと奈緒さんの主演でドラマ化され、新鮮な演技で好評を博しました。

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関東在住で、医療関係の事務に携わっています。
家事・育児と、遠隔地で一人暮らしをする80歳代の母の健康状態にも目を配りつつ生活しています。
医療・医薬に関する一般向けの本、母のための老人施設・介護の本、私が興味を持つ科学、音楽、歴史に関する本、時事解説本、小説など、年間100冊程度読んでいます。
私が実際に読んでぜひ皆様におすすめしたいと思った本やその関連情報をこのブログで発信していきます。

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