ドキュメント 戦争広告代理店〜情報操作とボスニア紛争 / 高木 徹

2023年8月14日月曜日

ノンフィクション

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ボスニア・ヘルツェゴビナ紛争時(1992~1995)に、米国の広告代理店が世界の世論を誘導するために活動し成果を収めたという事例を取り上げたドキュメント作品です。

ユーゴスラビア解体の動きの中でボスニア・ヘルツェゴビナは独立を宣言しましたが、モスレム人(ボシュニャク人)・クロアチア人・セルビア人の3民族が混在するボスニア・ヘルツェゴビナ国内ではセルビア人対モスレム人・クロアチア人の軍事衝突が発生します。
米国の広告代理店・ルーダーフィン社はボスニア・ヘルツェゴビナと契約し、隣国セルビアがボスニア・ヘルツェゴビナ国内のセルビア人を使ってモスレム人の人権を侵害しているとのPR活動を行います。
そのPR活動の内容や手法は、本書の中で具体的に示されています。
結果として、セルビアを一方的に悪者と印象づけるニュース・報道が世界を駆け巡り、セルビアは国連から追放されました。
一営利企業が民族紛争に関する国際世論形成に影響を与えるというのは驚きですし、倫理的に疑問を感じますが、でもきっとそれが現実なんですね。
ロシアとウクライナも、少しでも自国に有利な国際世論を形成するために互いに情報戦を展開していることでしょう。
紛争の両当事者それぞれの言い分を聞き、それぞれの「正義」を理解しようと努めた上で意見を言える人でありたいと思います。

「情報を制する国が勝つ」とはどういうことか―。
世界中に衝撃を与え、セルビア非難に向かわせた「民族浄化」報道は、実はアメリカの凄腕PRマンの情報操作によるものだった。
国際世論をつくり、誘導する情報戦の実態を圧倒的迫力で描き、講談社ノンフィクション賞・新潮ドキュメント賞をW受賞した傑作。
(amazonより抜粋して引用)

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関東在住で、医療関係の事務に携わっています。
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