黄色い目の魚  / 佐藤多佳子

2024年7月21日日曜日

小説

t f B! P L

作家の佐藤多佳子さんが大学2年のときに児童文学サークルのガリ版の創作集で発表した短編「黄色い目の魚」に端を発し、その後約20年の時を経て長編小説として完成された大作です。

絵を描くのが好きな少年と、家族や同級生と衝突ばかりしている少女が、高校1年で同じクラスになって出会うところから、物語は静かに動き始めます。
2人がそれぞれどうしようもない問題を抱えて苦しみもがきながらお互いの存在の大きさに気づいていく様子が丁寧に描かれます。
クライマックスの七里ヶ浜のシーンは、ぜひいつか映画で見たいものです。
そういえば女優の南沢奈央さんは、高校時代にこの作品を読み、「映画化するならぜひ自分が演じたいと思った」と、ラジオで仰ってました。その気持ち、わかります!

巻末の解説で角田光代さんが書かれている通り、私も、もしできるならばこの本を高校生の自分に手渡してあげたいなぁ。
一方で、今まさに高校生の子を持つ私のような親世代が読んでも、自身の高校時代を思い出しながら、もがき苦しむ主人公たちを精一杯応援したくなる、そんな素敵な青春小説です。

高校生の青春を応援したい方におススメします。


海辺の高校で、同級生として二人は出会う。
周囲と溶け合わずイラストレーターの叔父だけに心を許している村田みのり。
絵を描くのが好きな木島悟は、美術の授業でデッサンして以来、気がつくとみのりの表情を追っている。
友情でもなく恋愛でもない、名づけようのない強く真直ぐな想いが、二人の間に生まれて――。
16歳というもどかしく切ない季節を、波音が浚ってゆく。
青春小説の傑作。
(amazonより抜粋して引用)

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関東在住で、医療関係の事務に携わっています。
家事・育児と、遠隔地で一人暮らしをする80歳代の母の健康状態にも目を配りつつ生活しています。
医療・医薬に関する一般向けの本、母のための老人施設・介護の本、私が興味を持つ科学、音楽、歴史に関する本、時事解説本、小説など、年間100冊程度読んでいます。
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